朝から妻が長女と言い合いをしている
内容は自転車の事らしいが良くわからない
長女が「出かける前にどうしてそんな話をするの!!」
そう言い置いて出かけてしまった
妻からは何の説明も無かったので
仕事場に送って行く途中車の中で聞いて見ると・・・ 「でかちゃんがちびちゃんの自転車を使うので、
ちびちゃんが使えなくて困っている」
との妻の説明だった
「なんで、でかがちびの自転車を使っているんだ?」
「でかちゃんの自転車がパンクしているから」
「何時からパンクしているんだ」
「もう一ヶ月くらいになる」
「パンクなら直したら良いだろう」
「直すようにでかちゃんに言ってるけど、忙しいからと言って行かないもの」
これだけなら長女が帰って来た時に「直しに行け」と言って終わりなのだが
妻が余計な事を言う
「でも、自転車のタイヤを触ってみたけれども硬かった」
「それはパンクしていないと言う事なのか?」
「でも、でかちゃんは何度空気を入れても抜けてしまうと言っている」
「それなら、一緒に確認してみたのか?」
「何で私が確認しなくちゃいけないの?」
「自分ではパンクしていないと思っているんだろう?」
「触ってみたらタイヤは硬かったから」
「それでもでかがパンクだと言うなら理由があるんだろう
一緒に確認したら済むことじゃないか」
「理由ってどんな理由があるの?」
「確認してみたらわかる事じゃないか」
結局、「確認してみろ」「必要ない」の言い合いになった
何でこうなるのかよくわからない
夜、家に帰って自転車を見てみると
確かに空気が抜けてはいるがパンクしている形跡は無い
妻は触って硬かったとは言っていたが、乗れる状態ではなかった
乗っただけならパンクしたと思うかもしれない
長女を呼んで聞くと「空気を入れても直ぐに抜ける」との事
目の前で空気を入れてみせる
その上で「入れた後で体重をかけてみたのか?」
すると「それはしていない」との事
要は空気の入れ方が足りなかっただけの事だった
空気入れの使い方を説明してやって
「もしこれで明日までに抜けるようならパンクしている」
そう言って長女との話は終わり
妻に同じ様に説明をしようとしたら
「お父さんがわかったならそれで良いわ」と言う
「自分でも自転車の状態を理解できなかったんだから確認したら良いだろう」
「私は確認しなくても良いもの」
結局妻は何の事実確認もせずに終わった
何故、何が誤解のもとになっているのか確かめようとしないのか
言葉には出さなくても
「でかちゃんはパンクしていると言ってるけど、本当はパンクしてないじゃないの」
そう思っていたわけだから、『娘には通じてしまうのに』と思うのである
翌日、長女はその自転車に乗って出かけ、何事も無く帰ってきた
妻は一切その事には触れなかった